Processing の Setup()とDraw()の違い
Processing スケッチでの Setup() と Draw()の違いを理解します。
そして、フレームという考え方も習得してしまいましょう。
Processingスケッチで、初回に一度だけ命令を実行したい場合に使うのが、Setup()です。
void setup(){
//一度だけ実行される命令を書きます
}
Arduinoのスケッチと同じなので、分かりやすいですね。
初期値の設定などに使うことが多いです。
これに対して、繰り返し実行したい命令を書く場合に使用するのが、Draw()です。
void draw(){
//繰り返し実行される命令を書きます
}
Arduinoのスケッチでは、Loop()に相当します。
メインの処理内容を書くことになります。
ProcessingではDraw()内の命令を上から順に下まで1回だけ実行することを1フレームと呼びます。
規定値(デフォルト)では、1秒あたり、60フレームのスピードで実行します。
つまり、1フレームの実行時間は1/60秒です。
1秒あたり実行されるフレームの回数をフレームレートと呼びます。
もし、Draw()内の命令を実行するのに1/60秒以上かかる場合には、フレームレートは低下します。1/60秒以上かかったら、実行されないわけではありません。
フレームの間の待ち時間が無いだけです。
したがって、フレームレートの指定値(規定値では60)は、フレームの実行数の最大値と考えることができます。
もっと1秒あたり多くの回数で実行したい、または、もっと1秒あたり少ない回数で実行したい場合には、frameRate命令を使用して指定します。
frameRate命令を実行するには、setup()の中で指定するのが一般的です。
例
void setup(){
//一度だけ実行される命令を書きます
frameRate(30);
}
このように書くと、フレームレートは30となり、1秒間に30フレーム実行されます。
構文は frameRate(n); です。
n:フレームレート…1秒あたりのフレーム実行数
ArduinoスケッチのSetup()とLoop()と比較しながら理解すると、分かりやすいですね。
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